ニューハーフヘルスの正しい利用法

①ニューハーフヘルスで相談

店主『そもそも振られるには理由があったわけでしょう?どうして?』
『ええ、理由は色々言われて思い出したくないんですけど、特に一番強いのはアナタとの先が見えないってことでした。すいません、こんな話で…。けど、なんとかアドバイスを頂きたく、ニューハーフヘルスに来た次第です』
店主『先が見えないって、もしアナタとこのまま付き合っても歳をとるだけで結婚なんか考えられないってことでしょ?そう思われる理由は心当たりはあるの?』
『実は私も彼女も今年で28でなんですけど、職も見つからず派遣やアルバイトを転々としてまして…たぶん、それが理由だと思います』
店主『まっ30目前で結婚も考えてたでしょうし、そう思うのも無理はないわねぇ。ていうかアンタ
職がみつからないんじゃなくて、みつけようと努力をしなかったんじゃないの?』
『たしかに、そんなに努力はしてなかったかもしれません…今になって後悔しています』
店主『そんなんじゃ、彼女もついて来ないわよニューハーフをナメんじゃないわよ!後悔
なんてしている暇なんてないの!彼女にまだ未練はあるの?』
『あります…』
店主『だったら早く定職について彼女にもう思いを伝えなさい!よしじゃあ明日から半年間、私がみっちりしごいてあげる!』

②ニューハーフヘルスで改心

店主の名前は冷奴さんという名前で、私は根性を叩き直してもらうべく冷奴さんのニューハーフヘルスで働くことになった。入って5ヶ月間は怒鳴られ、仕事が終わってからも説教されることが多かったが、ラスト1ヶ月間は仕事も慣れてきて常連客をはじめ様々なお客さんと会話をして学ぶことが多くて自分自身の考え方が変わってきた気がしていた。
そして約束の半年が過ぎ…
冷奴『半年間、よく頑張ったわね。始めはすぐに辞めちゃうと思ってたけど、よく続いたと思うわ。今日からアナタはどこに行っても大丈夫よ』
『冷奴さん、半年間ありがとうございました!なんか私自身も何か変わった実感があります!』
冷奴『そうね、今なら大丈夫よ。就職活動、頑張りなさい!』
私はすぐに就職活動を始め、落ちてもへこたれず、とうとう内定をもらうことができたのだ。
ないという結果を貰った次の日に、私は感謝の気持ちを伝えるため2丁目に向かった。
『冷奴さん!就職決まりました!』
冷奴『やったじゃない!じゃぁ次は分かってるわね?』
その後、店を出てタクシーに乗り彼女の家に向かった…
彼女の家へ向かう道中で彼女との思い出がまるで走馬灯のように蘇ってきた。熱い恋愛をしてきたカップルだったが、デートの場所は人気のない静かな公園がお気に入りのスポット。いつも公園を探してはイチャイチャして、二人で愛を語り合っていた。いつも誰とどこにいても彼女のことが頭から離れることはなかった。誰よりも大切に考えて常に愛おしく思っていた彼女。それは彼女も同じだ。私が風邪をひいたときには飲み会があったとしても家まで看病しに来てくれ、毎晩のようにお休みを言うためだけに電話を掛けてきていた。でも私と彼女の唯一違った点、それは将来のビジョンを思い描いているか否かだ。私は現在が楽しければそれでいいと勝手に思い続け、未来なんて予想せず目の前の事だけに向き合ってきた。しかし彼女は違った。私との未来を真剣に考えて、私の今後を本気で叱ってくれて、本気で心配してくれた。全ては私との結婚を果たすために。そんな彼女の悲痛な叫びを私は無意識のうちにシャットアウトしてしまっていたのだ。その叫びに気付けたのもニューハーフヘルスで働いたおかげ、いや冷奴さんと出会ったおかげだった。
息を切らしながら彼女の家の前までやってきた私にはもう何も迷いはなかった。彼女と結婚する。強い意志を持っていたからだ。
もう風俗にも行かない!
デリヘルを使うのも避けよう!